第2話 構音障害でイライラ

想い出日記 想い出日記
2021/04/03 第2話 構音障害でイライラ

「みっちー」の想い出を綴っています。
訪問歯科の現場で起こった実際のお話を、コンパクトにしました。


第2話 構音障害でイライラ 

男性患者さんで、ご病気のため構音障害があり、意思疎通が難しくなり
常にイライラとされており、ケアマネージャーさんから、
「歯医者さん嚥下リハもやってると聞いたので、診ていただけませんか?」
と最初のご依頼がありました。



もちろん、
初期の段階から患者さんとのコミュニケーションの構築を目指して毎週取り組んでいました。
当初はやはり意思疎通が難しくイライラさせてしまっていたようですが、
歯科衛生士さんが、優しく丁寧に語りかけ続け、
口腔ケアから始まり、口唇のマッサージ、発語訓練、発声練習などなどを続け、
いまでは、かなり話せるようになっています。

お部屋で訓練している時は、大きな声で発生していて、
表情もかなり明るくなってきていました。



そんなある日の訪問の日に、施設の職員さんから
「○○さん、かなり話せるようになっていますね、びっくりしています!」と
お声掛けくださいました。

本人が一番嬉しいことと思いますが、施設の職員さんが成果を認めてくださっていること
私たち歯科のやっている訓練が実を結んでいること
などなど、嬉しいことがたくさんありました。

まだまだ様々な悩みを抱えている患者さんは多いので
一人でも多くの患者さんの「喜びに繋がれば」と、新たに思いました!

このケースでのポイント

・初めにコミュニケーションをしっかりと取る工夫をしていた

・患者さんに飽きさせずにリハビリを継続することができた

・患者さんご自身も、話せるようになりたいと思っていた

・施設の職員さんも、合間を見てトレーニングを手伝ってくれていた


半ばあきらめてしまっている患者さんもいますが、
一生懸命に親身になって接し、根気強くトレーニングをしていくことで、

一人でも多くの患者さんの「喜び」となれることが、嬉しいです

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