【歯科医院編】訪問歯科診療! その手法と考え方とちょっとしたコツ!
目次
訪問歯科診療の現場において
訪問歯科診療の現場において実際におこなわれている事例(超基本)をご紹介していきます。
訪問先の方は、そうそうクレームを言ってくれません。
いやいや、先生にクレームなどなかなか言えません・・・
気付いた時には、時すでに遅し・・・
「すみません、理事長の知り合いの歯科医院さんに来てもらうことになりました」
「地域連携を上手くやっていかなければなりませんので(管轄区域外からの訪問歯科など)」
・いつの間にか来て、いつの間にか帰ってます
・全く勉強会とかしてくれません
・口腔ケアなんてやってもらえるのですか?(治療、義歯調整しかやっていない)
・毎日、来るんですが・・・
・嚥下を診てもらえない
・センターで治療してくださいとすぐ言われる(児童障がい者施設等で)
・報告とか全くないです
・歯科への支払いや家族への請求が手間なんです
・突然、診療に来る
・毎週の決まった約束の時間に来ない(大きくずれる、突然来ないなど)
・歯科の業務を施設職員にさせる
・いちいち聞いてくる(自医院の職員のように使う、覚えてくれない)
・いつになっても入れ歯が合わない
などなど、山のように出てくるではないですか!
まさか!?と思うほどのことが、平気でなされていました

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ところで、なんでそんなことをやっているのに、
別の歯科医院に来てもらわないのか?という声が聞こえてきそうでしが
そこにも理由があったのです
訪問に来ていただく歯科医院を代えない理由
いろいろあるかと思いますが、一例をご紹介します
・理事長(社長)の友人、知人である
・本部が決めている
・特に問題を感じていないので代える必要はない(手間、面倒、業務が増えるなど)
・いつも治療してくれてます(口腔ケアや摂食嚥下は診ていない)
・口腔ケアに力を入れたり、業務が増えるから
・職員不足のため
などなど
問題があるのに「問題」と認識されていないことが一番大きな衝撃でした。
法人の事情とかもあるんですよね。
こんなことが現場で起こっている
上記のようなことが続いていると、こんなことが現場で起こっています
・誤嚥性肺炎で入院されるケースが多い
・インフルエンザが流行する
・入居者様の口腔機能が低下していく
・食事形態はあっているのか?
・窒息のリスクが上がる
・栄養が取れにくい(入れ歯が合っておらず食事の摂取量が落ちる)
・常に口腔内が汚れている
・スタッフが口腔内に無関心なる

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コミュニケーション不足
意外と現場でのコミュニケーションが不足していることがあります。
例えば、一番強く思うことがあります。
毎週、訪問歯科に行っているのに、介護職の方々から「質問」などをいただくことが
本当に少ないんです。
もちろん、様々な理由が存在しています。
・忙しい
・サービス中
・人手が足らない
・口腔に興味がない
・何をしたらよいかわからない
・そもそも声をかけにくい
などなど

歯科側からすれば、どんどん聞いて欲しいと思っています。
中には、スピード重視で話す時間もないような歯科医院もあるかと思います。
また、歯科側も忙しそうにしているので、「声をかけるなんてとんでもない!」と
介護側も思っていることでしょう。
せっかく、よいことをやっているのだから、
ぜひぜひ、双方から歩み寄って入居者様のために、よりよくなれば最高ですね(^-^)
コミュニケーション不足は大敵!
職員さんとだけがコミュニケーション不足という訳ではありません。
入居者様やご家族とだってコミュニケーションは必要です
訪問に行った際には、職員さんと心やすくお話をしたり、
入居者さんとはケアの最中にもお話をしていると思いますが、
ご家族との電話でのやり取りも、非常に重要になってきます。
事務方がご家族に電話をするならばなおのこと、淡々と事務的なお話で済まさず
ちょっと一工夫してお話できれば素敵ですよね。
例えば、訪問チームより情報を入手しておき、
「先日はお孫さんのことを嬉しそうに話されてましたと聞いています」みたいに、
ご本人のご様子をお伝えしてあげると、大変喜ばれたこともあります。

あとは当然、スタッフ間の自医院でのコミュニケーションを高めていきたいです。
報連相! 特に報連相は重要です。
訪問チームが帰院した際は、必ず報告を受ける。この報告こそが、宝の山なんですよ~
◆訪問チームがエリアマネージャー(AMG)へ報告
(この時、事務担当者も同席できるとなおよし)
・退院転居情報、お身体のご様子、治療内容などを確認できる
・退院したら、どこへ移ったか?をAMGが確認する
・事務方は、ご様子や治療内容の情報をインプットできる
・拒否があった等、理由や詳細を確認できる
・出来ていなかったことや、聞きそびれていることを指摘できる
・聴くこと、話すこと、聞きそびれていることなど、即修正ができる など
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コミュニケーション上手になろう!
では、どうやってコミュニケーション上手になりましょうか。
大きなところで、下記が重要になってきます。
お話し、笑顔、相槌、傾聴、関心、共感、興味、労い など
訪問歯科での詳細なコミュニケーションは、
別途「【歯科医院編】訪問歯科診療におけるコミュニケーションとは」で UPしますので、
しばらくお待ちください。
関連:【歯科医院編】訪問歯科診療におけるコミュニケーションとは(作成中)
◆コミュニケーション上手(お話し、笑顔、相槌、傾聴、関心、共感、興味など)
・前回にお話した内容の続きがあれば、次週に必ず話す
・報連相(報告、相談、連絡など)
・訪問先への報告、申し送りの徹底
・話し方、口調、声のトーン、表情など
・患者様の感じていることの引き出しトーク
(スッキリしましたね、気持ちよくなりましたね、など)
・専門用語を使わない
・治療前の説明がわかりやすくあり、治療する承諾も得る
・笑顔でお話しする
・治療時間が短い(高齢者ゆえに長時間は辛い、疲れるため)
※ケアなどを短時間で終わるということではない
・口腔ケアの知識、嚥下内視鏡、摂食嚥下リハ、食事形態などの知識が豊富にある
・ちょっとしたコツを伝えることができる(口の開け方、脱感作、など)
・清潔不潔の徹底(特に病院では見られていますよ~)
・訪問機材や道具の運搬状態
(直置きしていないか、入館する際にワゴン等のタイヤは綺麗かなど)
まとめ
訪問先は、本当のことを言ってくれません
なぜなら、「先生」だからです
もちろん、遠慮なく言ってくださる方もいますが
一般の方からすると「先生」なのです
でも、
歯科医院を代えられた経験がある先生は、
ひょっとしたら当てはまっていたのかもしれません
歯科医院を代える際の施設さんの心情も
かなり重いものを感じていますので、
しかりとその後の訪問歯科診療をやっていきたいですね
そんな先生方のお役に少しでもなれたらと
ブログを綴ります(*^^*)
note はじめました(#^^#)

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