第3話 年末に危篤状態で入院

想い出日記 想い出日記
2021/04/11 第3話 第3話 年末に危篤状態で入院

意識レベルがかなり低く危篤状態になり、年末に緊急入院。
その後ネットで調べていただき訪問歯科の依頼がありました。

初日に息子様のお嫁さんにいろいろとお話を伺うと、
食べれていないのと、入れ歯も使っていないとのことで、
まずは使っていなかった義歯の調整をして、口腔ケアでお口の中をきれいにして、
嚥下リハをおこなっていくことになりました。


このお嫁さんが、めちゃくちゃ素敵な方で、
義理のお母様のお世話を本当に献身的に親身にやっておられました。

毎日、病院に来られているようで、
嚥下リハも、毎日やっていただけたのが、すごく良かったです。


義歯を入れることで、少しずつお食事もとれるようになり
状態も少しずつですが改善していきました。

1月、2月と、毎週口腔ケアや嚥下リハをおこない、3月には無事に退院することができました。

お嫁さんは、年末に危篤状態で入院された時に、もうダメかと思っていたけど
日に日に元気になっていく姿を見て、本当に喜んでくれていました。



退院後、義母が大好きだったウナギを食べに行ってきましたと、お手紙までいただき、
スタッフ一同、涙が出るほど我がごとのように喜んでいました。



ここまで回復するには、どうしてもご家族の力なしでは成しえません。

週に1度の訪問歯科でのリハビリだけでなく、
毎日、ご家族によるリハビリもおこなっていただくことが重要ですね。

この方は、その後すぐにお亡くなりになってしまったのですが、もう一度、退院することができ、
ご家族と大好きなウナギを食べに行けたことは、ご本人にとっても、ご家族にとっても、
かけがえのないひと時を過ごせたことでしょう。

こんなに素敵なことのお役に立て、
こんなに喜んでいただける「訪問歯科診療」は
やっぱり凄くて、大好きなんです。


このケースでのポイント

・お嫁さんがネットで嚥下リハをやっている訪問歯科を調べた

・献身的なご家族であり、何よりお嫁さんの義母を想う気持ちが素敵だった

・義歯を調整し、お口から食事を食べられるようにした

・日々の嚥下リハをご家族もおこなってくれた

・ご本人も、「食べたい」「退院したい」と、強く思っていた


ちょっとした行動と、人を想う気持ちがあれば
全然違ったみ未来になっていくんだと、実感しました。

年末に危篤状態で入院されて、そのまま何もしなかったら・・・
もっともっと、素敵な訪問歯科診療を広めていきたいと心に決意しました。

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