【施設の付加価値を高める訪問歯科】訪問歯科診療!歯科医院の現状

【訪問先編】施設の付加価値を高める訪問歯科 訪問先編
2021/08/09 訪問歯科診療!歯科医院の現状

訪問歯科診療!歯科医院の現状         

今回は、「訪問先編」として、「施設の付加価値を高める訪問歯科」をお話していきます。
第1回として、「訪問歯科診療!歯科医院の現状」と題します。
違った角度から、歯科医院のことを見ていただければと思います。

こんなことをやってくれている歯科医院がきていますか?

◆毎週の口腔ケア
◆ミールラウンドでお食事のチェック
◆お食事前の嚥下体操
◆摂食嚥下リハビリテーション
◆嚥下内視鏡検査
◆加算のお手伝い(施設のタイプによる)
◆支払いなど歯科業務関係は、歯科で完結する(訪問先へさせない)
など

虫歯の治療や義歯の調整などは当たり前として、上記のようなことを普通にやっている歯科医院もあります。

皆さんの施設や事業所に、多くの訪問歯科診療の営業がこられているのではないでしょうか?忙しい時に所かまわず営業に来られても、話なんて聞けないことも多々あるでしょうが、もともと歯科が決まっているのに歯科の営業に来られること自体が煩わしく感じられますよね。

ところが、中には本当に有益なことをやっている歯科医院があることをご存じの方は少ないのではないでしょうか?そんな歯科医院の現状についてお伝えしていきます。

歯科医院の現状                

現在、訪問に来ていただいている歯科医院で、
 ・治療がある時に依頼している
 ・義歯が合わなくなったら依頼している
などのように、定期的に歯科医院が来ていないケースがまだまだ多々あるように感じます。

基本的には、「口腔ケア」をおこなうことが、高齢者施設では必要不可欠な時代に入っています。

□訪問歯科診療における基本的な考え方
2004年に日本歯科医学会から出された指針より、診療頻度は治療内容によって変化するが、安定した状態にある場合は、通常、1週間1回程度であろう、とされている

さらには、厚生労働省の「高齢者の保健事業のあり方検討ワーキンググループ」において要介護状
態にあり、通常の歯科健診を自ら受診できない高齢者に対しての訪問歯科健診が実施された結果と
して、歯科医療費は上がるも、医科医療費は下がり、歯科医療費と医科医療費を足した合計の全体
の医療費も削減された結果が出た
、とあります。

関連:【患者様編】訪問歯科診療とは
関連:【患者様編】口腔ケアについて

では、高齢者施設にとって「有益」な「付加価値を高める」歯科医院とは冒頭にあげたように、
◆毎週の口腔ケア
◆ミールラウンドでお食事のチェック
◆お食事前の嚥下体操
◆摂食嚥下リハビリテーション
◆嚥下内視鏡検査
◆加算のお手伝い(ケースや施設のタイプによる)
◆支払いなど歯科業務関係は、歯科で完結する(訪問先へさせない)

これらを普通にやっている歯科医院が多く存在しています。

施設にとって「有益」と「付加価値」とは

有益での一例ですが、
 ・施設が取れる加算などのお手伝い(協力)をしてくれる
 ・職員のための「無料勉強会」を開催してくれる
 ・毎週の口腔ケアがあるおかげで、職員の業務が軽減され、入居者様の時間に充てられる
 ・歯科業務である支払い関係は、歯科で対応する
 ・訪問時に職員さんの手を煩わせない
などがあります。

付加価値では、
・毎週の口腔ケアで、誤嚥性肺炎、インフルエンザなどが少ない施設
・摂食嚥下リハビリテーションで、より永くお口からお食事ができる施設
 ※施設での1番の楽しみは「食事」
・ミールラウンドで、食事形態の見直しや食べる姿勢などがチェックできる
嚥下内視鏡検査がお部屋でできる
  ご家族、介護士、看護師、管理栄養士など多職種で検査の様子が観ることができ、
  実際、のどで何が起こっているのかなど、より入居者様の状態を把握でき、
  職員の知識の取得にもつながる
・嚥下リハやミールラウンドで、窒息のリスクも軽減

効果としては、
・お部屋の空室削減にも繋がる
・入院が減ることで介護報酬にも影響します
今まで取れていなかった介護報酬が取れる(施設のタイプによる)
窒息や誤嚥の予防になる
・歯科が来ることをご本人が楽しみにしていたり、喜んでいただける
職員さん達の知識向上に繋がる

などなど、その他多々あります

毎週の口腔ケア                            

毎週、訪問歯科に来てくれて口腔ケアをやってくれることで、入居者さんのお口の中が1度リセットされ、綺麗な状態になります。

すると、お口の中が一旦綺麗になっていますので、施設での口腔ケアにかかる時間が短くて済むようになります。

また、入居者さんはお口の中が綺麗サッパリし、気持ちのよい日々の生活が送れると同時に食欲も出てきますので、低栄養やサルコペニアの予防にも繋がってきます。

ミールラウンドでお食事のチェック              

主に昼食時にミールラウンドで、食べ方、姿勢、ひと口量、スピード、ムセの有無など観察して食事形態についても見ていきます。

これは、訪問先での数々の諸事情もおありかと思いますので、施設からの要望、依頼があればミールラウンドでのチェックも可能です。

中には、常食でおうどんを食べてる方を嚥下内視鏡でチェックした際に、丸飲みしていたこともあります。

逆に、誤嚥の形跡やムセもないのにミキサー食を食べられている方がいて、別日に嚥下内視鏡でも確認をすると、まずは1段階食事形態を上げてみてはどうかと、職員さんらに提案して、より形あるものに変更することができたりします。

何より、丸飲みしている状態で「窒息」にでもなると、大変なことになります。

そう言った意味でも、嚥下を診れる歯科医院に来ていただいていると、様々なリスクを回避し、施設の付加価値として謳っていただくこともできます。

お食事前の嚥下体操                     

お昼ごはんの時に、食堂に集まって来られた入居者さん達に、「お食事前の嚥下体操」
10分~15分程度、全ての皆さんを対象にやってくれていました。

これは歯医者さんの嬉しく心温まるサービスだと思います!

この間、職員さん達はわずかな時間ではありますが、何か他の業務をすることができたり、
お食事の準備に集中できたりと、貴重な時間が生み出されます。

・パタカラ体操
・お歌
・早口言葉
・飲み込むための筋肉の準備体操

などなど、歯医者さんがいろんな小道具を作って来てくれます。
施設でも日々、嚥下体操はやっているかと思いますが、また違った感覚で歯科衛生士さん達がやっていると、マンネリ化も防げるかと思います。

関連:【患者様編】嚥下体操って?!
関連:【患者様編】ミールラウンドについて(作成中)

摂食嚥下リハビリテーション                  

主治医の先生や嚥下が診れる歯科医師の先生の指示に従って、リハをおこなってください。
嚥下の障害は、様々な要因がありますので、しっかりとした診断の元、リハをおこなうようにしてください。

食べる前の準備体操として、“藤島式”嚥下体操を試してみてはいかがでしょうか。
食べる前の習慣として、飲み込むための準備体操をしていきましょう。

引用:社会福祉法人 聖隷福祉事業団浜松市リハビリテーション病院 “藤島式”嚥下体操セット(外部リンク)
関連:【患者様編】摂食嚥下リハビリテーションについて

訪問に来た際には、歯科医師の先生や、歯科衛生士が、「基礎訓練」や「機能訓練」をやってくれる歯科医院があります。

その時に、ご家族にやっていただきたい訓練などもありますので、親切、丁寧に教えてくれます。

嚥下内視鏡検査 VE

嚥下に問題があったり、食事形態の変更をする時など、嚥下内視鏡(VE)で検査します。
今は、お部屋で多職種(医師、看護師、介護士、管理栄養士、ケアマネージャー)で
一緒に検査を進めていけますので、ぜひ嚥下内視鏡検査がある時は同席してみてください。

どのような状態になっていて、どういう現象が起こっているのか、実際に見ることができます。
入居者さんにとっても、ご自身の食事形態のアップに繋がるかもしれませんし、何といっても、
「お部屋で嚥下内視鏡検査ができる」ということは、施設においても「強み」になります!

他には、特別養護老人ホームなどの(加算該当施設)では、「経口維持加算」の算定のお手伝いをしてくれる歯科医院がありますので、ぜひ、尋ねてみてはいかがでしょうか。

連:【患者様編】嚥下内視鏡(VE)について

取れる加算のお手伝い                     

施設のタイプにもよりますが、取れる加算があります。
 ・経口維持加算Ⅰ    400単位/月
 ・経口維持加算Ⅱ    100単位/月
 ・口腔衛生管理体制加算  30単位/月
 ・口腔衛生管理加算Ⅰ   90単位/月
 ・口腔衛生管理加算Ⅱ   110単位/月
 ・その他

※2021年4月時点
※詳細は、訪問に来ている歯科医院にお尋ねください

歯科の協力が必要不可欠ですが、施設の運営は様々な出費等も重なりますので、ぜひ訪問に来ている歯科医院さんにご相談し、加算が取れるようになればいいですね。

しかし、施設側での作業も増えてきますので、こちらもお忘れないように。
しかし、毎月それなりの増収になり、年間で考えると大きな数字にもなりますので、歯科医院さんにはぜひご協力いただきたいところです。

すでにしっかりとご協力いただいている施設も数多くあります。

支払いなど歯科業務関係は、歯科で完結する(訪問先へさせない))

ちょくちょく見かけるのが、歯科の診療費の請求を「施設」がやっているケースです。もちろん、施設さんの都合で一緒に歯科の請求をしているのであれば問題ないのですが、言うに言えず歯科の請求をおこなっているのを多々見てきました。

営業に行った時に施設さんの「お困りごと」としてヒアリングしていると、「歯科さんの方で請求をやっていただけるのですか?」と、嬉しそうにされます。まだまだ施設側で歯科の請求をされているところがあるようですが、最近の歯科さんはすべて自院でやってくれますので、こちらもご相談してみてはいかがでしょうか。

請求書の発送、お金の管理など、相当な手間がかかりますよね。

まとめ                           

◆施設にとってメリットがある歯科医院が今では主流である
◆治療だけ、義歯調整だけ、ではもったいない
◆高齢者施設にとって「有益」であり、「付加価値を高める」歯科医院が主流
◆嚥下が診れる歯科医院が訪問にきていることを「付加価値」にする
◆加算のお手伝いをしてくれる
◆ミールラウンドで、食事形態や姿勢、食べ方などのチェックをしてくれる
◆昼食前には、「嚥下体操」をおこなってくれる
◆嚥下内視鏡検査を施設でおこなえる
◆摂食嚥下リハビリテーションがおこなえる
◆歯科の請求は、歯科医院がやっている

などなど、本当に施設側にとってメリットばかりの歯科医院さんが多く存在していますので、営業に来られたらちょっと聞いてみてもいいのではないでしょうか。

いま来ている歯科医院さんがどれだけ当てはまるかの確認をすることも、すでに施設にとってメリットが生まれているのではないでしょうか。

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました